七夕で着た浴衣はしばらく着用の予定がないということも多いでしょう。 その場合、雑に収納しているといざ着るタイミングが来たときに、 覚えのない汚れがあったり傷んでいたりする可能性があります。 そのような事態を避けたいなら、 適切な方法でしまっておくことが大切です。 浴衣の最適な収納スペースは桐のタンスとなっています。 その理由として最も大きいのは、 湿気がうまく調整されるということです。 桐という木材は質が高くなると空気中の湿気を吸い取る特性があります。 湿気を吸うとその分だけ膨らんで機密性が高まるため、 外の湿気が内側まで入ってくることを防ぎやすくなるのです。 一方、湿度が下がると溜め込んでいた湿気を放出して縮小します。 その結果、適度に湿気が入り込んでくるので、 年間を通して内側の湿度が大きく変動することがありません。 浴衣は湿気の影響を受けやすいので、 こうして周囲の湿気が一定に保たれることはプラスの作用となります。 そう言われても、 実際には桐のタンスを持っていないという人もいるでしょう。 この場合は、一般的な衣装ケースやタンスにしまっても大丈夫です。 ただし、湿気が入り込むことに対する対策をしなければなりません。 湿度が低い日は、少し開けて内部の湿気が出ていきやすいようにします。 また、乾燥するシーズンには取り出して外気に触れさすことも大切です。 最低でも年に2回ほど実施しておくと、 カビが生えるリスクをかなり減らせます。 また、空気中の水分の影響を緩和するために、 少しでも高いスペースを選んでしまったほうが良いでしょう。 このように、浴衣の収納は湿気の対策がすべてといっても過言ではありません。 定期的にチェックして問題がないか確認することもポイントです。 夏場にかけて使用する予定がある場合は、 まず洗うかどうかの判断をしてください。 黄ばんだりしていなければ必須ではありませんが、 3回ほど着たのであれば手入れをしておいたほうが安心です。 汗を吸いやすい場所をぬらして湿気を吸い取ったら陰干しで乾かしましょう。 しわが目立っていれば、 当て布を使ってアイロンがけをすることもポイントです。 ここまで行うと収納の準備は完了となります。 取り出しやすいように、 ハンガーにかけてクローゼットにしまってください。 ただし、あくまでも近日中にまた使うことが前提です。 ハンガーにずっとかけておくと形が崩れてしまうので、 できるだけたたんでからしまうのが基本となります。 |
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