半年が過ぎる頃になると、 全国にある多くの神社では夏越の大祓の用意が行われます。 行事の存在すら知らない人や、 知っていても意味を正しく理解していない人が見受けられます。 古くから伝わる伝統的な行事なので、 日本人として正確に把握しておきましょう。 神社でお祓いを受けた経験があるなら、 それと同じ方向性の神事だと考えると分かりやすいです。 この行事が行われるのは一般的には6月30日であり、 人によってその時期までの過ごし方は異なります。 誇れるような有意義な時間を過ごした人もいれば、 他人にはいえないような後ろめたい時間を過ごした人もいるでしょう。 後者の場合、そのままでは残りの半年を充実させられない可能性があります。 何のきっかけもなく、状況が好転していくことは多くありません。 昔からそう考えられており、 半年間の不祥事を謝罪して穢れを浄化する必要があると信じられていました。 夏越の大祓はそれを実施する行事であり、 年末まで豊かに過ごしたい人にとって、 心身を清めるために欠かせないものです。 また、無事に半年間を乗り切れたことを感謝する意味合いもあります。 そのうえで反省をして、 残りの半年を安心して暮らせるように祈るというわけです。 基本的には予約などは必要なく、 自由に参加できるようになっています。 年末には年越の大祓という行事があり、 一般的にはそれとセットで認識されているのが一般的です。 夏越の大祓では、 茅の輪くぐりというものが行われます。 これはその名のとおり、 巨大な茅などで作られた輪をくぐるというものです。 伝承によると、 そうすることで心身に染みついた穢れを落とせるとされています。 災厄に見舞われている人は、 その状態を脱することが可能であるということです。 昔の人は疫病などから救われるために、 茅の輪くぐりを頼りにしてきました。 方法は特に難しくないので、 初めてでもスムーズにこなせます。 まず、輪の前まで移動してそこで頭を下げましょう。 そこで古歌を口にする必要がありますが、 たいていの場合は神主に教えてもらえます。 見えるところに掲示をしている神社も多いです。 それが終わったら左足から輪をまたいで、 そこから左方向に一回まわります。 次に右足から輪をまたいで、 同じように右方向にまわるという具合です。 そして左足から輪をもう一度またいで 左方向にまわった後で3回くぐってから進みましょう。 この一連の作法を実践することで、 残りの半年間を清らかな状態で迎えられるようになります。 |
夏越の大祓の意味は?茅の輪くぐりとは?

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